意識の光景11/
ひだかたけし
ぽっかり
穴、あいて
なんの
深みもなく
なんの
形もなく
無限のたゆたい
無限のひろがり
すっと黒い円のなかに黒い円が在る
白い点は円のなか
段々広がり破裂し
目となる 頭蓋と 顔となる
無数の未知の顔 次々浮き立ち
それぞれ独特の表情を浮かべ移り変わり
ーー・
私はなにも知らない、
私は唯、凝視観ている
この意識の更なる光景。
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