gastronome 31-40/AB(なかほど)
こたつ こたつ ぽぅ言いながら
マイケルはんがみかん持って来はった
ぽぅ もうそんな季節かいな どおりで
あのときのアイスの行方知らないかい
と振り返ったところでふと
あの夜とは違う君がほっぺを膨らませている
ペーパーレスと言いながら書類の山は
増え続けては増え続け今日も
カップ麺で暖をとる(5時に暖房は切れる)
カレーライス!
って言う声を聞くだけでも
幸せだったよ ありがとう
そんなふうに草汁の染みた祖父の指先が
へび苺を摘み取り幼い男の子に差しだした
そのへび苺の味が思い出せない
大切な場所にインターチェンジが出来たよ
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