gastronome 21-30/AB(なかほど)
 
だよ
リンゴのような君へ
もう思い出せない夜にしておくれ
 
 
 
チャルメラや焼き芋屋さんなんか
の声が夜に響き渡ると
なぜだかきゅっとしがみついてきた
 
 
 
従属栄養生物は生きるために食べる
生きていたものとたずさわった人の命に
削った時間にいただきますという
 
 
 
藻採り雪の近づくと祖母は乙女に変わる
生憎の戻り雪になるも膝をさすりながら
華の起つ藻場の向こうを睨んで立つ  
 
 
  
ハンバーグに夢をぎゅっと詰めるその手が
ほんの少しだけ小さすぎて
はみ出したその部分が
なんだか美味しそうだなあ

   

 
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