五行歌 二首/
リリー
「食卓」
サラダの皿の色どりに
執着しつつ
缶ビール グラス注げば
勤めの愚痴がついと出る
貴方との白いテーブル
「霧の朝」
冬が来て
裸木ばかりの東山に
霧が 濃く晴れない
虚しい恋のすぎた山が
近づいたり遠ざかったりしつつ
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