詩想38〇前提としての〈死〉に 五行歌、借り*(改訂)/ひだかたけし
引き裂き叩き付ける
〉ひたすら進行する時を〈
タタキツケヒキサク垂直瞬間、確かに在りて
光の帯を巻き舞い上がり舞い降りて
漆黒へ降り注ぐ 静やか光の動乱
闇が覆うのだ、
いずれ闇に覆われる
〉闇のなかヒカリカガヤキの現〈
見出だせるのは、
この人生にて光の輝き響き 聴き観る者のみ。
わたしはもはや
死を恐れてはない
肉体という仮象象徴のこの世滅びの後、
ひたすら退屈に寝て費やし過ごす暗闇の世
それを嫌悪し怖れているのだ
*「まことに、まことに、あなたに告げます。
人は新しく生まれなければ神の国をみることはできません」 ヨハネ福音書よりイエス・キリストの言ノ葉
「霊界において大多数の人は自己の存在を次に地上で生きるまで空しく費やして過ごす」ルドルフ・シュタイナー『シュタイナー自伝』より
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