gastronome 11-20/AB(なかほど)
 
り去った腹に
紅麹をなぶりつける
 
 
 
祈りを忘れてしまう夜がいくつもあります
ハンバーガーを食べながら
我が子にその意味を問われました
 
 
 
みちたりの実をつけた木の下では
とても佇んでなんかいられずに
ものかけの実をひとつ齧って家へ帰る
 
 
 
わかったよ
本当はもうとっくに思い出してるよ
差し出された干し柿はとても甘く
 
 
 
見た目にはいい感じ
きれいな肌しとるしプリっとしとるけど
一口食べてどうにも
一日の終わりに気持ちの方だけしょっぱい

 
 
 
  
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