この夜の断章3/ひだかたけし
貴女の瞳の
奥底から湧く光、
わたしを私たらしめる
この世界の根源なす言ノ葉
やわらいで此処を生きる日々、
貴女に近づきゆく行為なりと
宙空に伸びる細い板橋渡り進む
眼下にはこんもり深緑為す山々
わたしに言葉響き時空裂き開き
日々わたしをこの世界の
別の次元へと運ぶ
光景のわたしの内に展開されて
*
貴女の瞳の
奥底から湧く光、
わたしを私たらしめる
この世界の根源なす言ノ葉
しっかり生きて分をわきまえ
魔と魔の真ん中でマンナカで
いずれ肉の滅びの時まで、
まんなかで努め営みまんなかで。
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