失われた時間/番田
生きていることは、何かを思わされることで知るのだと思う。知っていることだけらけならば、生きていることそれ自体が面白くはないだろう。そんなことを考えていたのだ。太陽光のような、LEDの光の下で。実際、扱いづらい光だとは思っていた。蛍光灯のほうが、用途によっては良いかもしれない。つまり、OLEDというのは、目に良くないということだ。僕は新型のアイフォンを手に取る時に思う。それは非常に軽いとは思うのだが。角を曲がると秋の日が沈みかけていた。家を出るのが遅すぎた。風も冷たくなってきた。でも、僕は歩き続けた。同じ道を。箱根駅伝のランナーのような顔をして、ブックオフを目指していた。僕はイスラエルの戦争における
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