#無名花(究極Q太郎さんのXへの返詩として)/足立らどみ
そのむかし平和の庭に咲く無名花を摘んで弔う兵士ひとり
草の匂いが
立ちこめた
朝の風景に
子の姿はなく
悩みもなく
ねむの木に
日々の水をやり
和平の燈篭は
無名花に埋もれ
役割りを終え
朽ちたまま
お昼前まで
耳の遠い老夫婦は
煉瓦を積み直し
昔話しの夢を
話しているのだろう
#無名花(究極Q太郎さんのXへの返詩として)
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