okaeri.com 41-50/AB(なかほど)
 

波の音は おーい って
波の音が おーい って
小舟の陰では カサカサ って
 
 
 
おはようはいつも新しく
おやすみなさいはいつも優しく
休日の陽射しがとても穏やかでも
 
 

雨、降るげん、とランドセル
見上げると母の傘
僕は眩しくて、笑ってしまった
 
 

小春日和の犀川の堤から
ふんわりロケットを発射する
あまりにもゆっくりと静かなのだけれど
 
 
 
つながっている
君のすべての言葉は
君の世界の全てに繋がっている
 
 
 
ひとつぐらいは誰かの竹竿に
ぶらさがったままでもいいのに
虫送りの火は遠く、どこまで
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