とをくうつくしぶ/あらい
眺めみる
誘鳥木にいる
この街を歩くのはとてもたのしい
金木犀のおとぎばなしは
ふるいもの うまったもの
予感させるいろの連なりとして
個性とことばを喪っていきました
信仰は盲目の感情の最終章、こわく尖らせ
だいぶ先の夏がまた いってしまわれた
最影部の手札を眼の前に平伏す
幽霊を持つ
また秋桜の季節の膨凡(ふくぼん)から
ヤマトナデシコは多幸感に飽きれるよう
仕付けられ痺れてしまった
ただただ、水路しめやかな
つまびき。ここに 届く
(私の耳はマゴットセラピー)
空駅星の存続のため
世界時計を式しています
彼方は燦然世界に花束に、
ひとつ 劣る ねむりひめ
たとえば それは、うまれ ゆく
かきけしたあめの よるの
景観。かんぜんにあらぬもの
ただならぬ、乱調子の公園で
いいえ光り輝く湿地帯で
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