五行歌 二首「小春日」/リリー
 
 
 駅裏の
 小道ふうわり陽を恋いて
 行き違う その人と二度逢いし 
 が
 眉涼しきを忘れかねつる


   ※


 ホーム居て
 陽の暖かさに生ぬるく
 心ゆられて眺めみる
 駅裏の道 遠ざかり行く日傘の白、
 何か おぼろに物語の様
 


 


 
戻る   Point(2)