揺れ/はるな
 


激しすぎる 揺れ たちを
夜、夜明けまえ
だましながら捕まえて
昼間の街を見せにいく

揺れたちは
泣きながら
嘘を消化して

売り買いできるような
かたちにまとめて束ねる

どこまでいっても
本当にならない 揺れたちから
夜明けをうばってまで
正しいかたちになろうとした

淋しい自由さの
壊れながら向かう先に
どうしても私の体があるのだった



戻る   Point(5)