love sick 3/ルルカ new
 
そうな顔をした。
「私は、女性としてのあなたと付き合ったら、きっと結婚したくなってしまいますからね。」
「先生・・・。」
雄人は、瞳をうるうるさせて、まるで乙女のようだ。
「それでは、あなたが困るでしょう?」
そう言ってカルテを閉じた。


「ドクター。お疲れさまでした。」
私は、ドクターの好きなコーヒーをいれて持ってきた、
「ああ。ありがとう。深沢君。」
ドクターは、それを一口飲んで、暮れていく外の景色をずっと見ていた。

戻る   Point(0)