弔電海/医ヰ嶋蠱毒
 
憂鬱の汀よ
さらえ
霊魂はここに瓶詰
したためて殺す
抉られるべき言葉のからだを携えて
断崖に立つぼくのもとへの
あたたかな漂着は救済でなく
まして死への希求ですらない
それは白濁する虹彩の遺志
それは蒸散する首級のプシュケー
瘡蓋を剥がす音がきこえるのは
いきているから、と
血を流し
なべて履歴を弔う為にぼくは封を解く
きみが切創に
舌を這わせてくれるまで
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