五行歌、晩のうた/
ひだかたけし
あゝこのまま死ぬのかもな
此の肉の魂の苦の境位に至り、
ひたすら光 眼差し
闘う必要無し
と。
内深く鳴るものに
向けらるる思考の力、
この硬直する肉の苦に
くっきり浮き立つ
フシギ 感じ入る。
まだ未だ耐えられる、
オノレというモノ
凝視し
肉の滅びに
新た生きる境域を。
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