さんびか/玉兎
 
いのちの たづなを つかんできみは

あしたへの ベールに またたきする

あのとき かんじた こわい、こわい

きもちを しかい いっぱいに かんじて

せかいの ただ いってんで ひとり

まわる めぐる ちっぽけな せいぞんいし

さいぼうは ひとつ ひとつ

かたりかけては しんでゆき

きみを こうせいするさいぼうは また

ぞうしょくさえも くりかえす

きみは ちょっと たちどまって

ざっとうのなか ぱちり


きみは きょうの じかんを

そうして いきぬいてゆく

みえないのは あしただけじゃなく

きみさえも きみの うたを きいていないの




いのちの たづなを つかんできみは

ふたたび あしたへの ベールに またたきする



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