道の木々/
番田
。時々、車があればと、思った。でも多くの人には必要のないであろう乗り物であろう、車が。ベンチに座って、鳥の声を聞いていることがある。でも、それが聞こえなかった日も、何をしているのだろうと、時々、ぼんやりと僕は思う。想像することだけが人の存在を他の動物とは異なる方向に導いたのだが。
海で拾った貝のような美しさを思い出すのだ。そこに行こうとはでも、思うこともなく。僕は眠りについてだけの思いが正しいのだ。そこに行くのだろうと、今日も、頭の中で思う。
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