夢のあと/
塔野夏子
すべての夢が燃え尽きたあと
僕と君とはふたたび会うだろう
そこには静かな風と
穏やかな光があるだろう
そして僕は
もはや語らないだろう
叶った夢のこと
叶わなかった夢のこと
ただ僕は云うかもしれない
見るためだけの夢もあったと
そしてそれは
とても美しかったと
そのとき君の眼差しは
どんな色を帯びているだろう
今はただ祈る
どうかその日まで
よい旅を
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