可惜夜/あらい
 



  湿気た烟草に陽を付け、透かした花はさぞや愚図


  きらいだなと。また夢は、飽きたのか。と惚けて
  そう積み木の家、隣人は いきももどりも。


  そやくるしくおもうのだが 逃げられやしない場だから


  糸遊だから、

    モノクロの風、なにか追いかけ 結びついているのかをたしかまで
    傾いだり倦妬(アグネタ)り、ほど梳け足り くちばしなることに堕ちもなく
    意味を持ちえない。ほら、ママゴトのさじ加減はどうせ劣化する 

    明日、眺めいる マボロシで、あろうとして かなり、
    灰隘路(ハイアイロ)。いわのあいまにいきを 怒気の墓場に
    くずれたときに氾がる房がな、おおくの泪の色を散らした、

  新た夜。

  手足をバタつかせた 沈みゆく風紋と、ひさしく

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