幸せな寝顔/ベンジャミン
眠いと一言
残して君は寝てしまった
車の窓から見える
夕日も海岸線に吸い込まれようとしている
そんな余所見をする
僕の危なっかしい運転のことなど
まるで知らない無防備な寝顔を見ながら
僕は単純に
幸せそうだなと思ってしまう
君の閉ざされたまぶたに
いったいどんな夢が映っているのだろうか
なんてこと
想像することもできないけれど
笑うでもなく
怒るでもなく
まるで感情など見当たらないその寝顔にも
確かに表情というものはあって
例えばそれは
僕の幸せを浮かべてたりする
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