つれづれと俳句/おぼろん
 
吊籠や秋に落として星を見て

十六夜扉を開けて涼し風

きりぎりす鳴くは務めか語らいか

突然の驟雨に惑う飽きの秋

長い夜記憶の底に留めれば

長月のそぞろ夕べに浮き沈み
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