大仰なビブラートで歌い上げたあとでほんの少し後ろめたい気持ちになる/ホロウ・シカエルボク
 
たり二十年俺みたいにやり続けることが出来たなら少しはまともに話をしてやってもいいよ、なに、待つのなんて簡単なことさ、生きていればいいだけのことだからな、セクシーな声の女がフランス語でコントロールの歌をうたっている、それが何かって知りたがることはもうやめて、回転してるディスクのラベルでも確認しに行くべきさ、いいかい、綺麗に作ればいいなんていうのは虚構のリアリズムさ、それは結局すべて説明出来てしまう、俺はそのままを差し出すよ、少なくとも見世物として成り立つくらいの価値はあるからね。


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