詩想18/ひだかたけし
 
銀の輝き放ち
小さな機体移動して
濃くなる青の高空を
ゆっくりゆっくり
前へ前へ真っ直ぐ
あるもの在りと
力動ツラヌキ
飛行機は行く

世界から来て世界へと

 あるもの在らしめる
 優美な獰猛な火の如き力の溢れ
 力の溢れそのもの、
 唯あるものを在らしめる
 (形態を創造する没形態的存在)
 濃くなる青の高空から
 真っ直ぐ垂直に降って来る
 あるもの在らしめんとする力動、

銀の輝き放ち飛行機の行く

この世界から来てこの世界へと

銀に輝く或るもの在りと。


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