出口がない/為作
 
ゃ。」

なんかよく聞き取れないけれど、門番はそのように言ってるみたいだ。
しかもなんとこの門番こそが、過去に何度もアク禁になり、両目どころか、耳と鼻も削がれてしまった人らしい。大変だね。今は感覚だけで生きているみたいだ。裸なの?いや服は着てるみたい。靴を履いて、どうもこれからアク禁になった恨みを果たすらしい。

僕は、出口ができて、もうすぐ扉が開くと思うとわくわくする。そうだな、まず最初に自分の言葉達に、外の空気をいっぱい吸わせてやりたい!そう思っている。
戻る   Point(2)