出口がない/為作
ゃ。」
なんかよく聞き取れないけれど、門番はそのように言ってるみたいだ。
しかもなんとこの門番こそが、過去に何度もアク禁になり、両目どころか、耳と鼻も削がれてしまった人らしい。大変だね。今は感覚だけで生きているみたいだ。裸なの?いや服は着てるみたい。靴を履いて、どうもこれからアク禁になった恨みを果たすらしい。
僕は、出口ができて、もうすぐ扉が開くと思うとわくわくする。そうだな、まず最初に自分の言葉達に、外の空気をいっぱい吸わせてやりたい!そう思っている。
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