夜想74/ひだかたけし
ああ 雨 降ったんだ、
窓開き外界臨めば
仄か熱せられた水群の匂い
街道向こうに光る水溜まり
向かい家に橙の明かり変わらず灯り
車 過ぎる、次々 過ぎる、
速度ゆっくり規定に従い
わたしは音楽を媒介に、
私を感じ奥深くから目醒め
(荒れ狂う力、あくまで精神に制御され
この肉として髪掻き上げ自らを実感意識し)
読み手の貴女貴方達のアナタに自らを曝すのです、
(やばいじゃね、ヤバいんじゃね
いつまでこの魂染み渡る器肉体モツノヤラ)
いったいわたしにとって私とはナニモノなんだろうと。
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