詩想13〇思考と歌声/ひだかたけし
ゆったりと川を越えゆくあなたは誰?
静かさの闇にうっすら灯る明かり
飛び交う鬼火達は余りに饒舌
盛んに船底を揺らし揺れ
((思考というリアル現実に触れ
その本来の帰属する故郷
懐かしめず感情できず
感性論理の次元に
閉じ込められて))
哀しみに河を渡す橋に為るあなたは誰?
闇の静かさに必ず灯る橙色の明かり
鬼火達の今や口を閉じながら
船底に訪れる歌声を待って
貴女という沸き上がる歌声響いてヒビキ
新たな次元に この世界の内なる奥深い高みに
思考の懐かしみ直観されるフルサト刻み呼び寄せ
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