くびれ/
ただのみきや
の風車は歌うだけ
耳の万華鏡に潮が満ちるころ
臓腑は花びら
隠されてきた色彩は流れに狂い嵐になる
逃げる声も追う声も
鏡には映らない
映らないはずの声を鏡の中で見つけてしまう刹那
銀河は破顔する
くびれをなぞって唇は旅をする
無限大のヘソにそっと種を植えた
地軸が傾くくらい
愛は嗚咽であり恫喝である
(2023年9月16日)
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