THRAK9/ひだかたけし
連綿と続く人生の
渦響のなかに目覚めて
さらに目覚め在りながら
この人生の端緒と終点とが
螺旋を成し繋がっていくのを
底の底で見つめている、
廃墟に咲き開く真紅の薔薇
ずっと何処にもいくことなく
静か廃墟に留まり咲き開いて居る
真紅の薔薇、この創造する力動の核
((死は静かに着実に迫り
穏やか冷徹な覚悟を信を
生の担い手に訴求して))
連綿と続くこの人生の
夢の時の夢見から目醒め
螺旋を成し繋がる端緒終点
底の底で透徹と認識しながら
直観されつつ密やかにして息づく
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