きまじめな顔/ひだかたけし
 
串刺しにされた
ひばりの舌、
光の放射止めた
戦慄の太陽、

生真面目な顔 茫洋と
半月引き連れ闇夜いく

 ((ぽっかり穴開いた時空の壁に
 次元と次元を仕切る門を観て))

ぞっとする陰気さとあったかい優しさ
含み持ち葬られた墓所を後にして
幽霊の揺らぎ 落ち窪んだ眼窩
ぞっとするようであったかな
新たな過程に注ぎ込まれ

 串刺しにされた
 ひばりの舌
 光の放射止めた
 戦慄の太陽

きまじめな顔、

包み込む闇の静かさの
奇妙なヒビキに導かれ

孤独という魂の実在 携え、

門へと境域の門へと渡っていく











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