ティトゥス像/ひだかたけし
 
真っ直ぐティトゥス、
霊性の光帯び
漆黒のなかに純白
輪郭保ち浮かび上がる

その眼差し、見えるもの確と見据え
その瞳の光、見えないもの静か透過し

 ((塗り込められヒビキカガヤク、
 茶褐色の鍵盤 旋律鳴らす
 塗り込められカガヤキヒビク、
 茶褐色の鍵盤 韻を踏む))

真正面にティトゥス、
感覚を超え思考する
漆黒の渦響に純白
輪郭凛と浮かび立ち

輪郭 浮き彫り〈在る〉流動す




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