VISION 3〇頂きの次元/ひだかたけし
とおくまどかな雪峰あり
わたしは雪原に独り居て
アナタ鮮明に只懐かしく
憧れ哀しく沸き立つ歓び
あの頂きに行きたい、
あの頂きで生きたい、
空は雲一つ無く凍り付き
青く蒼く澄み透明水の色
わたしの内もひんやりと
澄み渡り込み上げて来る
感情の感傷超えた精神性、
この精神の核を底に据え、
此処まで私は生きて来た、
絶えず世界への認識意志
アナタ憧れ畏れ懐かしく
感覚から自由な思考育み
日常意識の壁超え明るむ
あの頂きに行くのだ、
あの頂きで生きるのだ、
〈頂き次なる頂きへと逃れ顕れ〉
遠く円かな雪峰只在り
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