陽の埋葬/田中宏輔
 
  、     、      、


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貫け、陽の針よ! 貫け、陽の針よ!

陽の針が、わたしを貫いた。

市庁舎の屋根の上に集(すだ)く鳥たちが

一羽ずつ、一羽ずつ、陽に羽ばたきながら

陽に縺れ落ちてゆく。

コンクリートタイルの白い道の上に

骨の欠片、微細片が散りかかる

散りかかる。

陽の初子は死産だった。

わたしは手の中の骨を口に入れた。

わたしは思い出していた。

あの日、あの日曜日、

わたしがはじめて

陽を抱いた

日のこと

を──

そうして、
いま、陽の亡骸を味わいながら
わたしは、わたしの、息を、ゆっくり、と、ふさいで、ゆき、まし、た、




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