湧水池/ひだかたけし
 
無限の均衡の内に
今を落ち着き払い、

海しずか
青み深まり
降る空に
遠き声の響
いつしか木霊し

到着した何かに
確かに触れ包み込まれ
明るさ無限に増す意識の舞台、

澄んだ湧水池の
底深く
蠢く光塊の響き在り



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