極光/
大覚アキラ
ません
角砂糖を舌の上でゆっくりと溶かしながら
どうして自分は
ひとりぼっちで北をめざしているんだろう
ぼんやりと考えてみましたが
こたえは思い浮かびませんでした
いちめんの星空に
見たこともないような美しい光が踊り
あらいぐまは
どこまで行っても
ずっとひとりぼっちでした
さびしいな
そうつぶやいてみたものの
その気持ちがなんなのか
あらいぐまには
よくわかりませんでした
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