母なるナイルよ その息子よ/ルルカ new
よおく見ると、まるであのカエサル、いや、シーザーをその美貌で落とした、
クレオパトラに似ているではないか!
なんなら、僕がシーザーになってもかまわないが、、、。
ちと早計か。
見た目が美しくても、中身まで美しいとは限らない。
美人を鼻にかけてる女も多いからな。
「あの、これあの部屋から舞ってきて、地面に落ちてきたのですが、あなた様のですか?」
クレオパトラが僕に話しかけてきた。
僕は、とっさに組んでいた腕を広げ、
「そう!そう!いや、マドモアゼル!ご機嫌いかがですか?よかったら、中に入ってお茶でも、、、。」
「けっこうです。急いでいるので。悪しからず。」
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