行方知れずの罪/涙(ルイ)
押しかけてきたこともあった
そんなときだけケンちゃんは
泣きながらあたしに懇願するの
助けて 助けてお願いだ
借金返したら 今度こそギャンブルなんかやめて
真面目に一生懸命働くからって
だからあたし ケンちゃんのためなら風俗くらいなによって
いくらだって働いてやるわって思ったんだ
借金さえなくなれば 借金さえ
借金 借金 借金
いくらお金のためでも
見ず知らずの男となんか最後まで致すもんか
最後まで致していいのは ケンちゃんただひとり
ケンちゃんだけが どこまでもあたしを愛してくれるんだから
ケンちゃん 一緒に幸せになろうって云ってくれたじゃない
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