夏に雪、静か降り積もる/
ひだかたけし
雪が舞っている
街の電飾に輝き
通りの向こうから
駆けて来る、
子供 肉身を躍らせ
向かいのコンビニ前で手を振る
老婆のシワ萎びた顔が切なくて
手のひらに収めた
雪を投げ入れる、
白い空間に
いち に さん
冴え渡っていく
意識のひろがり
僕と君の響重ね
夏に雪、静か降り積もる
純白の僕ら 熱く身を寄せ合い
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