カーテン/
由比良 倖
揺れる、揺れるよ、カーテンは
揺れるよ、揺れる、いつまで揺れる?
孤独な僕の、この部屋で
全て幻想なのだとしても
今日吹く風の清らかなこと
僕は僕とて不安が多く
薬を飲んで、ごまかして
何にもなさが清々しくて
終わりが僕の新しい
門出なのだと信じますけど
門出を祝う誰もいなくて
孤独な僕をよそにして
揺れるよ揺れる、カーテンは
いつまで揺れる?
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