ノスタルジア(新訂)/
ひだかたけし
未知の道の途上に在り
根っこ深々と張り出し
次第に熱帯びるノスタルジア
濃密に暗まる空の青みに沈潜する
日を追うごとに
思念は衝動は強く熱く
虚脱と執着は止むことなく
お前は何を求めるのか?
俺は只ひたすら求める。
重心の力、不断の営為の
そのリズムに見出だし
宇宙の音色を
浮き彫りにして
今日も次第に
熱帯びるノスタルジア、
繰り返す時の突端に突き刺さる
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