ヒーローインタビュー/本田憲嵩
 
午後、
いちまいの枯れかけの葉を、
三塁からの盗塁走者、
にする、
ひとすじのつむじ風、
の、狡さは、
運搬するコンベアーの滞り、
に、よって無残にも堰きとめられた、
試合は、
14回裏、
にまで縺れこみ、
しかし、
帰りのカーラジオからは、
緑葉のように活き活きとした声が、
今夜のナイトゲーム、
について熱く答えている、
それは歓声と興奮のうずまきである、
逆転の、
サヨナラホームラン、
コンビニエンスストアのマットへと、
ホーム・イン、する、
悦ばしい、ホームラン打者、
そのような、
軽快な、あしどりで、


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