イカリンコのうた/アラガイs
氷の季節には回虫も動きを止めていた
突然太陽が暴れだしたのでリンコ/僕は逆らうことを諦めた
ゆるせないのは涼しい顔をして腹の虫を肥らせていること
弱虫と見せかけて強い者には抵抗し、さらに弱い者を攻撃するからだ
顔がぺしゃりんこ
ガーターを挟んだ少女が懸賞付きの大会でトップに躍り出たよ
世の中は予測不能なたおやかさに展開されて
火薬の匂いが好きだという少女が支配的な大人になれば
風は蝋燭の火を吹き消して服従できたり
街が波の上で跳ねたり
病院の窓の外にやってきたのは羽の青い鳥だろう
室内に飾られた貯金箱は黒い鳥で
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