この川のほとりで(新訂)/
ひだかたけし
私たちは畔にいる
この川に隔てられ
あなたとわたし
大空の下 太陽の下
絶え間なく絶え間なく
落ち続けて昇り続けて
洋上で過ごすように
日がな一日、
畔で待ち続けて
絶えず思い出そうとする
)なぜ私はやって来たのか
)なぜ私は此処に居るのか
)思い出す私とは何なのか
根源の高まり高まる根源
貴女は私に話しかける
遠く離れた場所から
私は貴女に応える
もう一つ別の世界の印象で、
もう一つ別の次元の感触で、
戻る
編
削
Point
(8)