砂漠(草稿 II)/ryinx
砂を、食べている
無限に広がる
砂漠で
時々蜘蛛を、見つける
その、内臓も食べる。
そうして今日も
照りつける太陽に焼かれて
流れ出る汗と熱に
揺れる視界に
方向感覚はない
遠く、に水源が見えて
足を引きずりながら、
いつまでも追いかけるが、
決して辿り着く事が出来ない
なんとか逃げ延びたと思った
しかし、今となっては
身体がいう事をきかない
日の照り返しが、眩しい。
水、が飲みたい。
此処、から逃れる事
以上、に
この脱水状態と
朦朧とした、視界で
砂
だけを食べている。
水、が飲みたい、
夜には、
砂の中で眠る。
日の射し込む頃に、
身体から血が抜けて
目が覚めて、
眩しすぎる光に
眼を
開く事が出来ない。
朦朧として、
右手で
かろうじて、
掴みとった砂を
口に入れる
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