潮騒/番田
人はいくら綺麗な景色であっても飽きているもの
それを感じさせられた時 人間は贅沢な生き物だと思う
綺麗な景色のどんなに陰りのない空であっても
綺麗な道を歩く時間の黄昏時ではなくても
最初の頃の感動は道で目を凝らしても無かったのだ
この浜辺で手にするものを 目に
足には歩き慣れた 無い砂の感触を感じ取ろうとする
でも やや少しだけ 丸い感じの粒の一つ一つ
アメリカの浜辺ではどんな風が吹くのだろう
どんな そして思いが打ち寄せるというのか
僕の投げた石もやがて着くのだろう
青い沖の彼方にやがて着くのだろう
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