詩想3〇原初の詩を/ひだかたけし
作品以前の原初の詩、
創造的な力動のこの核
ヒビキのヒカリ 踊る躍る、
ヒカリのヒビキ 踊る躍る、
荒々しく細やかなその力動
紡がれ折り重なる幾何学模様
わたしはあなたがわからない、
あなたはわたしがわからない、
その存在の根っこはでも一緒、
ああ お互いずいぶん遠くまで来てしまったなぁ
ディンでぃんディン 時だの空だの噛み砕き喰うのだ
伸び広がる時間 やがて空間と鳴り為るこの感覚
現象する本質、
本質する現象、
本質は現象
現象は本質
螺旋力動態にて運動していくこのセカイウチュウ
過去から未來から垂直に流出するこの螺旋力動態
(現象する本質は現象にて
本質は現象し現象は本質)
私とは自己を意識し他者を認め識る
荒涼と静かさに天国と地球の狭間に
内界で沸き立つ外界を掴め!
外界で沸き立つ内界を掴め!
原初の詩を、
ヒビキのノンセンスの感触として。
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