一瞬の光/
ひだかたけし
集中し深まりながら
浮上した霊性の感触
その瞬間に身を委ね
持続の宇宙に祈った
時間という残酷の白手伸び
持続の宇宙抹消されていき
呆然として別れ、虚脱し転がる骸
空洞は億万と木霊し
消え去った持続の宇宙
永遠を募る囁きだけが
魂の刻印を残響させ
かつて私たちに宿っていた
閃く光の一瞬、その余韻に
虚脱の骸は戦慄いて
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