カラッポ(新訂)/
ひだかたけし
潰れた店のカラッポが
熱風に歪むコンビニの
道向こうに広がっている
イートインにて独り
アイスコーヒーを啜りながら
そのガランドウ見ているじぶん
じぶんの虚ろがガラス越し
ビル一階一室の暗闇から
帰属すべき場所を探して
街の通りを彷徨い出す
)熱光の猛烈に照り付け
盛夏・東京 今日も晴天
青い空これでもかと
すっとずっとひろがり在り
潰れた店のカラッポを
優しい無関心で包み込み
優しい無関心で呑み込み
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