頭痛薬の詩/白線
 
なにかをさらけだすことは真実を語ることの反対側にあって、だれかのために用意したわたしを、どうか本物だと信じないでね。つくられた白さが喉を通り抜けたら鳴っていた痛みは簡単にひくのに、無害なさみしさが体内にしつこく居座っている。ぜんぶをそいつのせいにして、勝手に好いたりきらったりめちゃめちゃになってしまおうよ、なんて。うそだよ、わすれて。
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